お店は地下鉄四条駅から徒歩約4分。
一歩お店の中に入ると約400本のワインがずらりと並び、一本一本それぞれのワインに風味や特徴、おすすめの食べ物などが手書きでラベリングされています。

マキコレワイン専門店は基本的に都道府県ごとに1店舗しか存在せず、オンラインショップもしていない点が特徴です。

オーナーの田中さんは日本酒好きで、元々大阪の池原酒店さんで日本酒を担当していました。池原酒店さんもマキコレワイン専門店であり、ひょんなことから24歳の時に初めてマキコレワインを飲み、「わぁ、すごいワインだ！ブドウそのままのピュアな味がする。これは美味しい、お客様に喜んでもらえる！」と感動したのが出会いいです。
田中さんの人生を変えた一本は、ワイン好きの方なら知らない人はいない漫画「神の雫」にも出てくる「ジャッキー・トルショー」です。

「他のワインと大きく異なる点は、商業用、自己主張ではなく、マキコレワインは自分（生産者）用、自己表現だということです。麻紀子さんが実際に自分の足で現地の畑や醸造現場を見てナチュラルに作られていて、且つ作り手の想いや情熱が込められているこだわりのワインです。」

生産者のセドリック・アリオン氏

ワインはよく冷やして飲むことが多いと思いますが、それはワインの欠点を隠すことができるためです。マキコレワインは、砂糖などは添加せず、ブドウ本来の甘みのみで熟成させているので、冷やさなくても薬っぽい味になりません。そして、空気が栄養になるため、栓を開けてから1週間後に味のピークを迎え、よりなめらかになり、味が空気に触れることで目覚めます。

ワインを選ぶ際は大きく分けて「ブドウの品種」「生産者」「産地」「年」をベースにセレクトされますが、初心者はどう選べばいいのでしょうか？
「ワインの言葉が分からなくても、グレープフルーツのような、蜂蜜のような香りがする。味は軽い感じ？重い感じ？爽やかな感じ？オイリーな感じ？など味覚、感じ方は人それぞれです。ワインを選択する時の基準を自分の中で作れるように言語化するセミナーもしています。勉強するまではいかなくてよいのですが、自分で選べるようになりたい、自分のほしいワインを見つけたいという想いはとても大切だと思います。」

2022年3月にOPEN 10周年を迎えられ、京都を中心に5~60店の取扱店舗があります。個人客の常連の方々も増え、お客様の嗜好がまとめられたお客様カルテは200以上存在します。

田中さんが大切にされていることは「寄り添うこと」。主菜である料理にワインを合わせ寄り添うことで「マリアージュ」が起こるように、お客様のお話を聞いて寄り添うことでセレクトされたワインは、特別なものになります。

「ホームパーティーのこんな料理に合わせたいんです」「姪っ子のお祝いに花束とあわせて贈りたいの」など色んな想いをもったお客様が今日もたくさんご来店されています。