NEWS & INFORMATION京の温所からのお知らせ

【京の温所 岡崎】9月11日(土)からは谷敷 謙の作品を展示します

京の温所 岡崎」では9月11日(土)より谷敷 謙の作品を展示いたします。
谷敷は東京・南青山のスパイラル(株式会社ワコールアートセンター)が、若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から開催しているSICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)にて2020年ワコールスタディホール京都奨励賞を受賞しました。
本展では「木目込み」という京都にルーツを持つ伝統的な技法を用いながらも様々な視点で「まさに今」という時を感じさせます。

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今回はワコールスタディホール京都ギャラリーで開催の谷敷 謙の個展「touch point」との連動企画として、
「京の温所 岡崎」では京町家ならではの床の間をはじめ、宿内の数カ所に作品を点在させ展示する予定です。
静かなこの場所で、作品に宿る想いにぜひ触れてみてください。

谷敷 謙の個展「touch point」(会場:ワコールスタディホール京都ギャラリー)の詳細はこちら
https://www.wacoal.jp/studyhall/gallery/event/article152475

【個展「touch point」によせて 谷敷 謙】

「私は木目込みというテキスタイルを埋め込む技法で制作をしています。
木目込みとは、今から300年前の日本の江戸時代に賀茂別雷神社の宮大工をしていた高橋忠重さんが柳筥を作った時の端材を利用して、削って作った人形が始まりです。
昨今、日本の家庭では、雛祭りに飾るお雛様が木目込み雛人形へとなっていきました。

身代わりの型を水で流し災厄を祓う風習だったものが、子供の枕元に人形を置いて穢れを移すことへと変わり、現在では飾る事で厄を祓う形へと変化してきたのが木目込み雛人形の成り立ちです。

このように木目込みという技法は、神への器から、親から子へ孫へと命を繋げる願いの器へと変化しているように私は感じます。

私はその願いが成就してることを証明するために、個人の型を作り、思い入れのある古着を頂き、木目込みをします。
存在証明が私の制作テーマで、当たり前のことですが、脈々と継承し、その時代毎の苦労はあるものの、ただ幸せに生きていること、その普通の日常に 測り難い力強さと美しさを感じます。

制作を通して、不思議と視覚以外の情報を感じることがあります。
それは香りだったり、汚れやダメージを通しての痕跡やクセだったり、型を通しての姿勢や形だったり、古着を通しての好みや質感だったりします。

今回の展示 touch pointはまだ会ってもいない方々の接点を作りたくて、ワコールスタディホール京都の協力のもと企画いたしました。
製作中に感じたその気づきに触れて感じて頂ける作品の展示になります。(谷敷 謙)」

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