京の温所 Kyo no Ondokoro

京都にある 私のもうひとつの日常

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August2022

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雨の日の美術館巡り

梅雨の時期や雨の中の京都観光。
どこへ行こうか迷っている方には美術館巡りがおすすめです。

京都には大小たくさんの美術館がありますが、市内から少し離れていつもとは違う京都を味わいたい方には「アサヒビール大山崎山荘美術館」がおすすめです。
京都駅からはJRで約15分山崎駅から無料送迎バスで5分、歩いて10分ほどの木々に覆われた自然豊かな場所に位置します。

大阪府と京都府の境目、天王山の山腹に位置し、山登りがお好きな方はそのままハイキングもおすすめです。

JR山崎駅に降り立つと、しとしとと降る雨の中、土の香りと湿気を含んだ風が心地よく吹いています。
夏を間近に迎え、うっそうと茂る大きな木々が皆様をお迎えします。
坂を上った先に見えるトンネルをくぐると、緑のアーチで迎える「アサヒビール大山崎山荘美術館」。
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約100年の歴史を持つ洋館は、大切に手入れされている様子が伝わり、昔の趣をそのまま残しており、ほっこりと落ち着く空間となっています。
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こちらは加賀正太郎氏が別荘として設計した本館「大山崎山荘」と建築家・安藤忠雄氏の設計した地中館「地中の宝石箱」、山手館「夢の箱」の新旧の建物がお楽しみいただけ、建築物がお好きな方にも興味深い場所です。
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地中館への階段は細く長く続くうちっぱなしのコンクリート。
足音が響き、ひんやりとした空気はじめじめとした梅雨時期の中、とても気持ちがよいです。
円形の地中館には印象派の巨匠クロード・モネ「睡蓮」の連作を常設展示され、絵画の鮮やかさに目を奪われます。
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2階には喫茶スペースがあり、広々としたバルコニーでお茶やランチをお楽しみいただくこともでき、そこから眺める景色を気に入って「大山崎山荘」を建てることにしたというのも納得の景観です。
眼下には木津川・宇治川・桂川の三川が淀川へと合流する美しい風景が広がり、春にはバルコニーの下に広がる庭園と、川沿いに桜の花が咲き誇るとのこと。
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春には桜、秋には紅葉、そして春から夏にかけては新緑が楽しめ、それぞれの季節をお楽しみいただけます。

関西の実業家・故加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」は地域の方に愛され、様々な歴史を経て、現在の美術館という形で残された、地元に愛される存在。
長く歴史あるもの、失われゆく京町家を後世に残していきたい、という「京の温所」の思いとも重なる部分を強く感じました。

ちょうど訪問した日は美術館へのアプローチや、お庭に青々とした木々が、池のほとりには鮮やかなアジサイが咲いていました。
季節ごとに彩り豊かな景色となりそうです。
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梅雨時期、雨の中の観光は濡れず、芸術に触れる美術館巡りもおすすめですが、雨雲が抜け、雨上がりには陽の光を浴びてキラキラと輝く苔が大変美しく、清々しい気持ちとなりますので、是非苔の名所にもご訪問ください。

雨の京都も、雨上がりの京都も、晴れの日とは異なる趣があります。
是非色々な表情を見せる京都の街をお楽しみください。

【アサヒビール大山崎山荘美術館】
住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
お問い合わせ先:075-957-3123(総合案内)
開館時間:午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜)
※2022年7月4日~9月16日の間、施設改修のため休館
※こちらの館内は撮影禁止となり、特別な許可を得て撮影をしております